正常性とパフォーマンスをモニタリングする

Cloud Monitoring は Cloud Run のパフォーマンスをモニタリングします。指標を分析し、稼働時間チェックを行うことができます。また、特定の指標のしきい値を超えたときに通知を送信するようにアラートを設定できます。Google Cloud Observability の料金が適用されます。つまり、フルマネージド バージョンの Cloud Run では指標に料金はかかりません。

組み込み指標

Cloud Run は Cloud Monitoring と自動的に統合され、設定や構成の必要はありません。Cloud Run サービスとジョブの指標は、実行中に自動的に取得されます。

指標は、Cloud Monitoring またはコンソールの Cloud Run サービスとジョブのページで確認できます。Cloud Monitoring では、グラフとフィルタのオプションがより充実しています。

Cloud Run の主な指標は次のとおりです。

指標 サービス ジョブ
課金対象のコンテナ インスタンス時間
コンテナの起動時のレイテンシ
コンテナの CPU 使用率
コンテナのメモリ使用率
送信バイト数
受信バイト数
リクエスト数
リクエストのレイテンシ
コンテナ インスタンス数
最大同時リクエスト数
完了した実行
処理中の実行
完了したタスクの試行
処理中のタスクの試行

使用可能なすべての Cloud Run 指標のリストと詳細については、Cloud Monitoring の Cloud Run 指標の概要をご覧ください。

カスタム指標を作成する

Cloud Run サービスからカスタム指標を生成するには、OpenTelemetryPrometheus などのサイドカー エージェントをデプロイします。

また、ログベースの指標を使用してカスタム指標を収集することもできます。

リソースタイプ

Cloud Run のモニタリング リソース名は次のとおりです。

Cloud Run で指標を表示する

サービスとジョブの指標は、対応するサービスとジョブのページに表示されます。

サービスの指標を表示する

Cloud Run ページにサービス指標を表示するには:

  1. Cloud Run に移動します

  2. サービスリストでサービスを見つけてクリックします。

  3. [指標] タブをクリックして、そのサービスの指標を表示します。

Cloud Run サービスの指標グラフにデプロイ イベントが表示されます。

ジョブの指標を表示する

Cloud Run ページにジョブの指標を表示するには:

  1. Cloud Run に移動

  2. [ジョブ] タブをクリックします。

  3. ジョブリストのジョブをクリックします。

  4. [指標] タブをクリックして、そのジョブの指標を表示します。

Cloud Monitoring で指標を表示する

Metrics Explorer を使用してモニタリング対象リソースの指標を表示する手順は次のとおりです。

  1. Google Cloud コンソールで、[Metrics explorer] ページに移動します。

    Metrics Explorer に移動

    検索バーを使用してこのページを検索する場合は、小見出しが「Monitoring」の結果を選択します。

  2. [構成] タブを選択し、リソースの種類指標を入力または選択します。次の情報を使用して、フィールドに入力します。
    1. [リソース] で、リソースタイプ(サービスまたはジョブ)を選択します。
    2. [指標] で、メニューのいずれかの指標を選択します。使用可能な指標の詳細については、Monitoring の Google Cloud 指標のページをご覧ください。
  3. (省略可)データの表示方法を構成するには、[Filter]、[Group By]、[Aggregator] の各メニューを使用します。たとえば、リソースラベルや指標ラベルごとにグループ化できます。詳しくは、指標の選択をご覧ください。

稼働時間チェックを追加する

Cloud Monitoring を使用すると、サービスのパフォーマンスを追跡できます。詳細については、サービスの可用性を確認する(稼働時間チェック)をご覧ください。

アラートを追加する

Cloud Monitoring を使用して、稼働時間チェックの失敗などの特定のイベントに関する通知を送信できます。詳細については、サービスのアラート ポリシーの作成と管理をご覧ください。